メール

お問い合わせ

TOP

コラム一覧

コラム詳細

補助金と助成金の違いは?メリット・デメリットについて徹底解説!

補助金

資金の確保や新たに事業を始めたい場合など、補助金や助成金の活用を検討する企業も多いのではないでしょうか。

特に補助金は最大で数千万円から億単位の資金を調達できることもあり、最も注目されている制度の一つです。

しかし、補助金や助成金は必ずしも受け取れるとは限りません。制度の種類によって条件なども異なるため、活用するためにはそれなりに知識が必要です。

今回は、補助金や助成金の活用を検討している事業者向けに、それぞれの違いからメリット、デメリットまで詳しく解説します。

特に初めて活用を検討している事業者向けの内容となっているため、ぜひ参考にしてみてください。

補助金とは

補助金の支給額

補助金とは、国や地方公共団体が事業者や個人に対し、原則として返済が必要のないお金を支給する制度です。

ただし、補助金には審査があり、もし要件を満たしていなければ不採択となるケースも少なくありません。

また、要件を満たしていても予算には限りがあるため、「他の申請者の方が優れている」となれば不採択になることもあるのです。

大きな資金を調達できる可能性がある補助金ですが、無条件で支給されるものではないため、活用するためには事業計画書など念入りな準備が必要になります。

助成金との違い

助成金とは、国や地方公共団体、民間団体が事業者や個人に対して返済不要のお金を支給する制度です。

助成金も原則として返済は不要であり、要検討も満たしていないと申請できないため、仕組みとしては補助金と大きな違いはありません。

しかし、補助金と助成金には大きく分けて2つの違いがあるため、活用を検討している事業者はあらかじめ把握しておく必要があります。

具体的な違いについては下記の項目をご確認ください。

  • 補助金:
    補助金は予算などに制限があるため、公募方法を活用し、その中から採択された事業者のみが活用できる。また、助成金に比べて支給額が大きいことが多い。
  • 助成金:
    支給してもらうためには条件を満たしていれば基本OK。制限もないため、終了しない限り受け取れる可能性が高い。

このように、補助金と助成金は「国や地方公共団体から事業者に対して支給されるお金」や「原則返済不要である」内容については同じです。

ただし、補助金は助成金とは違い、「審査が実施されて採択された事業者だけが利用できる」ことや、「支給されるお金が助成金よりも大きい」ことが違いとしてあげられます。

また、種類によって条件等も異なるため、実際に利用する際には自社にとってどれが適しているか考えてから活用しましょう。

補助金のメリット

補助金のメリットについて解説

ここからは補助金のメリットについて紹介します。助成金と比べた場合のメリットを中心に紹介するので、どちらを活用するか悩んでいる事業者は参考にしてみてください。

補助金にはさまざまな種類がある

助成金と比べて、補助金にはさまざまな種類があります。そのため自社の事業内容に合ったものを見つけやすいのがメリットです。

助成金は活用したいと思っても要件を満たせなかったり、逆に要件を満たすことで事業における負担が大きくなったりケースもあります。

審査に関しては厳しく実施されるケースがほとんどですが、申請できる種類が多いため、万が一不採択となっても何度でも挑戦することが可能です。

また、公募受付が終了しても新たに追加募集するケースも少なくありません。種類が多く、自社にピッタリの制度を見つけやすいのが特徴の一つなので、活用する企業は年々増えています。

支給額の大きさ

補助金と助成金の支給額は支給する団体や政策によっても異なります。そのため、一概に補助金の方が受け取れる金額が大きいと限りません。

しかし、規模が大きい「事業再構築補助金」や「ものづくり補助金」などは、数千万円から億単位が支給されることも珍しくないのです。

助成金でこれほど大きな金額が支給されることはほとんどないため、事業に活用できる資金を調達したいと考えているなら補助金を活用した方が得られるメリットは大きいでしょう。

対象経費の範囲が大きい

補助金は対象となる経費の範囲が広いのも特徴です。具体的には設備や教育研修、建物、広告宣伝費などが対象となるものも存在しています。

種類によって対象となる経費は異なりますが、助成金では認められない経費が対象となるケースも多いのです。

対象経費の範囲が広いとそれだけ事業の拡大に役立てられたり、自社負担を大きく減らせたりするため、事業者にとってはメリットが大きい制度の一つと言えます。

補助金のデメリット

助成金の支給額

補助金にはメリットだけではなく、デメリットの部分も存在します。活用を検討している事業者は、デメリットも把握しながら活用すべきか検討してみてください。

審査を通過するのが難しい

補助金は資料を作成し、提出するだけで支給されるものではありません。審査が実施され、それに採択された事業者だけが受け取ることが可能です。

実際に手間をかけて書類等を準備したにも関わらず、なかなか採択されない事業者も多数存在しています。

特に初めて申請をする事業者にとっては難易度が高く、専門的知識を持っていないと通過するのは至難の業でしょう。

しかし、補助金は必ずしも自社で申請しなければならないわけではありません。採択されるためには認定支援機関の力を借りる企業も多数存在していますので、自信がなければ外部機関からの力を借りるのもおすすめです。

実際に補助金では申請代行などが認められていますので、「負担が大きすぎる」「なかなか審査に通過できない」とお悩みの事業者は活用について検討してみてください。

当社では補助金・助成金の申請をサポートしています。

補助金・助成金についてご相談はこちらから:https://hojokin-office.essencimo.co.jp/contact/

公募期間がすぐに終了してしまうことも

補助金には公募期間が設けられています。制度の種類によって公募期間は異なりますが、中には1ヶ月程度で終了してしまうものもあるなど短期的な公募のみで終了してしまうことも少なくありません。

もし募集が終了してしまうと、その制度は利用することができないため、活用を検討している事業者は常にチェックしておく必要があります。

また、公募期間が短いものは提出書類等を早急に準備する必要もあるため、事業者にとっては負担が大きくなることもあります。

補助金はすぐに受け取れない

補助金の活用でよく誤解されるケースは、採択されたらすぐにお金が振り込まれると思われていることです。原則として「後払い」であるため、今すぐ資金を調達したい場合には注意が必要です。

補助金は採択がされてから必要なお金は自社で用意し、立て替える必要があります。後日精算する流れとなりますので、まずは融資などを受けて資金を調達しなければなりません。

確かにすぐにお金を受け取れないことはデメリットとなりますが、基本的に融資を受ける場合も一時的なものであり、補助金が振り込まれたらすぐに返済できます。

融資と聞くと負担が大きいイメージがありますが、補助金を活用できればその負担は大幅に軽減できるため、すぐに資金調達をしたい場合を除いてそれほど大きなデメリットではありません。

助成金のメリット

助成金の支給額

ここまで補助金のメリットとデメリットを紹介しましたが、ここからは助成金のメリットについて紹介します。

雇用関係の改善にはおすすめ

助成金にもさまざまな種類がありますが、その中でも最も多いのが雇用関係の制度です。例えば、人材確保等に活用できる助成金なら、研修制度やメンター制度を整えることで社員のスキルアップを目指せる環境を整えることも可能です。

また、会社の制度が整うことによって、従業員満足度の向上につなげることも可能になります。このように、雇用関係における制度をお探しの場合は、助成金の活用がおすすめと言えるでしょう。

条件を満たしていればほとんどのケースで支給される

助成金にはそれぞれ条件があり、それを満たした事業者のみが活用できます。大前提として条件を満たす必要がありますが、支給要件を満たしていればほとんどの事業者が受給することができるでしょう。

補助金のように採択されなければ受け取れない制度ではないため、要件を満たしており、確実に受給できるものをお探しなら助成金の活用もおすすめです。

助成金のデメリット

補助金の申請手続きを行う人

助成金の活用にはデメリットも存在します。メリットのみならず、デメリットの部分もチェックしながら実際に活用すべきか検討してみてください。

会社としての負担が増える

助成金は、条件をクリアするためにやらなければならないことがたくさんあります。条件は助成金の種類によって異なりますが、例えば研修制度を必ず行わなければならない条件なら、研修制度を整えるための費用や業務負担が大きくなります。

また、今までの就業規則を大きく変えることも会社としては大きな決断となります。助成金を受け取りたいといった気持ちだけで利用してしまうと負担が大きくなり、後悔をすることにもつながるため注意が必要です。

利用する際には社内にひずみが生じないよう、会社の実情に合っているか確認してからが無難でしょう。

導入した制度は簡単に廃止できない

助成金を受け取るためには、新しい制度を導入しなければならないケースも多いです。もし導入をして、「負担が大きければ制度を廃止すればいい」と考える事業者もいるかと思いますが、新しい制度を導入すると簡単には廃止できません。

なぜなら助成金の支給条件となる内容は、労働者にとってメリットのあることだからです。もしすぐに廃止するとなれば、従業員のモチベーションが下がる要因となります。

そのため、活用を検討している事業者は、新しい制度を導入しても事業に影響を与えないか総合的に判断をしてから申請することをおすすめします。

まとめ

今回は補助金と助成金の違いや、メリットとデメリットについて紹介しました。活用を検討している事業者は、2つの内容を比較しながらどちらが事業にとってプラスか考える必要があります。

補助金は採択されなければ利用できない制度ですが、採択されれば事業に活用しやすい資金を調達できます。一方、助成金は雇用関係の支援が充実しており、申請すれば受け取れるお金ですが、条件が厳しいこともあり、助成金を受け取る目的のためだけに活用するのはおすすめできません。

このように、何を目的としているのかによってどちらを選択すべきかが異なるため、補助金や助成金の活用を検討している事業者は、よく話し合って自社にとってメリットのある方を選びましょう。

補助金の公募案内(中小企業省):https://www.chusho.meti.go.jp/koukai/koubo/index.html