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【歯科医院向け】ものづくり補助金を活用して新規設備を導入しよう!

歯科医院ではさまざまな設備を導入しているところが多いですが、新規設備を導入したいと思っても価格を考えると悩んでしまうといったところもあるのではないでしょうか。

このようなケースで活用すると便利なのが補助金です。歯科医院向けの補助金はいくつか存在しており、その中でも補助額も大きく設定されており、設備導入に向いているのが「ものづくり補助金」です。

今回は歯科医院でも活用できるものづくり補助金について紹介するので、特に概要やどのような設備に活用できるのか知りたい方は参考にしてみてください。

歯科医院で活用されている「ものづくり補助金」とは?

ものづくり補助金は、簡単に説明すると設備投資等の費用が補助される制度の一つです。さまざまな業態が活用しているものづくり補助金ですが、実はその中でも多く活用されているのが歯科医院です。

例えばマイクロスコープやインプラントシステム等の設備を導入するのにものづくり補助金が活用されるケースも少なくありません。

歯科医院で導入されている設備は比較的高価なものが多いため、補助金を活用しない手はありません。

ものづくり補助金の概要

ものづくり補助金とは、生産性の向上に資する革新的サービスの開発を行う中小企業や小規模事業者に対し、従業員数に応じて最大で750万円〜1,250万円の補助が受けられる制度です。

規模が大きく、幅広い企業から活用されている補助金の一つとなります。また、通年で公募が行われている補助金の一つでもあるため、比較的申請がしやすいのもおすすめできる理由の一つと言えるでしょう。

ものづくり補助金公式サイトはこちらから:https://portal.monodukuri-hojo.jp/index.html

ものづくり補助金の特徴

補助金の特徴は種類によって異なりますが、数ある中でもものづくり補助金は補助金額の大きさが魅力の一つです。先程も紹介しましたが、最大で1,250万円までの補助金が受け取れるなど、他にはあまりない魅力的な制度の一つとなっているのです。

また、名前だけを見ると「ものづくり」なので、製造業だけしか対象ではないのでは?と思われる方も多いかもしれません。

しかし、実際は業種による制限がほとんどなく、どのような事業者でも要件に当てはまっていれば申請することが可能です。

実際にサービス業や小売業でも活用されることが増えていますし、医療業でも採択されるケースがとても多くなっており、その中でも歯科医院による採択事例が増えています。

このように、規模が大きいながらにどのような業種でも申請がしやすいといった特徴があるため、特に人気の補助金となっているのです。

歯科医院のものづくり補助金で採択されている医療設備とは?

歯科医院でものづくり補助金を活用するには、どのような設備でも問題ないかというとそうではありません。採択されるためにはものづくり補助金の目的などもしっかりと理解したうえで申請する必要があります。

ここでは、実際に歯科医院が採択されている設備について紹介するので参考にしてみてください。

歯科医院の申請で最も多い設備

歯科医院の申請で最も多い設備としてあげられるのが下記の2つです。

CAD/CAM

歯科技術におけるCAD/CAMは、従来すべて手作業で行ってきた工程にCADやCAMを組み込むことによって作業の効率化が図られるだけではなく、仕上がりのばらつきなども防げるなど革新的な技術です。

CAD/CAMを活用することによって効率の良さや、感染症対策が徹底できるなどものづくり補助金の要件にもマッチするため、申請件数としては多くなっています。

<採択事例>

最先端のCAD/CAMシステム構築によるDXと補綴治療の改善(千葉県)

予防歯科の革新的改善を目的とする院内完結型CAD/CAM導入(岡山県)

歯科用CT

ものづくり補助金では、歯科用CTに関しても採択数としては多くなっています。例えば過去に採択された事例では、下記の内容があげられます。

・歯科用CTを導入することによって、矯正治療を院内で完結することが可能になる

・院内で完結できるため、総合病院などへの紹介が不要になり、患者さんの感染リスクを抑えられるなど

このように歯科用CTに関しても、ものづくり補助金の要件などとマッチするため、比較的多く採択されています。

<採択事例>

歯科用CTの導入による難治性根管治療及びインプラント治療の対応(京都府)

歯科用CT、光学印象導入による患者負担軽減でサービス品質向上(福岡県)

その他の設備について

その他にもものづくり補助金ではさまざまな設備が申請されています。ここでは一例となりますが、よく申請されている設備について下記のリストで紹介しているので参考にしてみてください。

・口腔内スキャナー

・光学スキャナー

・マイクロスコープ

・インプラントシステム

・セレックシステム

・3D-CAD/CAMシステム など

歯科医院がものづくり補助金で採択されるためには?

歯科医院やクリニックなどの医療業もものづくり補助金を活用することができますが、必ずしも採択されるとは限りません。

採択されるためにはいくつかのポイントを抑えておく必要があるため、ここでは特に重要なポイントを3つ紹介します。

これからものづくり補助金の申請を検討されている方は、ぜひ参考にしてみてください。

革新性が重要な項目となる

歯科医院が申請するにあたって特に頭に入れておきたいポイントとしては、ものづくり補助金は「事業の革新性が大切」だということです。

例えばよく採択されているCAD/CAMや歯科用CTなどでも、ただ単に業務が効率的になるだけでは採択される可能性は低いのです。

できれば設備を導入することによって、地域の歯科医院ではできなかった新しい付加価値やサービスを提供できるようになったということを証明できなければなりません。

革新的な価値をしっかりと説明することができれば、歯科医院であっても問題なくものづくり補助金で採択されるでしょう。

審査項目を網羅すること

歯科医院に限らずですが、採択されるためには審査項目を網羅することが大切です。具体的には下記の内容が審査項目となり、これらの項目で高い評価をもらわなくてはなりません。

・技術面

・事業化面

・政策面

技術面

ここからは詳しく技術面の項目について紹介しますが、技術面の審査では大きく分けると下記の項目が審査されます。

・新サービスの革新的な開発となっているか

・サービスの開発における課題が明確か

・補助事業の目標に達する達成度が明確か

・課題解決のための方法が明確かつ妥当かどうか

・補助事業実施のための技術的能力が備わっているか

技術面の審査では上記のポイントが特に重要となるため、しっかりと明確にできるようにしておきましょう。

事業化面

事業化面の審査では、主に下記の項目が審査されます。

・補助事業実施のための社内外の体制や財務状況に問題がないか

・市場ニーズが調査されているか

・新サービスが価格的、性能的に優位性を有するか

・事業化に至るまでのスケジュールが妥当であるか

・費用対効果が高いかどうか

歯科医院のケースでは、例えば商圏の人口分布などからアプローチが可能な市場をチェックしつつ、どのくらいの期間でどのくらいの売上につなげられるかをしっかりと説明できるようにするといいでしょう。

政策面

政策面で審査される項目としては下記の内容があげられます。

・地域の特性を活かして地域の事業者や雇用に対する経済的波及効果を及ぼせるか

・先端的なデジタル技術の活用などの重要な技術を活用することで日本のイノベーションを牽引しうるか

・感染拡大を抑えながら経済構造の転換を実現させるために有効な投資をとっているか

歯科医院の場合はすべての項目を満たすことは難しいですが、当てはまる部分はしっかりと記載しましょう。

加点項目を増やすこと

ものづくり補助金で採択されるためには、できる限り加点項目は多いほうが有利と言われています。具体的にどのような加点項目があるのかについては下記に記載していますので参考にしてみてください。

・成長性加点

・政策加点

・災害等加点

・賃上げ加点

上記の加点項目を増やすことによって、採択される可能性は高まります。

加点項目については、認定を受けるまでに時間がかかることもありますので、できる限り早めの準備をしておくことも大切です。

歯科医院がものづくり補助金で注意すべき2つのポイント

歯科医院は、ものづくり補助金への申請を行うことができますが、いくつか注意しておきたいポイントがあります。

その中でも特に注意すべきポイントは2つありますので、そちらも参考にしていただけますと幸いです。

医療法人は対象外

ものづくり補助金において、医療法人に関しては補助対象外となりますので注意しましょう。

具体的には既に医療法人化しているケースや、近いうちに医療法人化してしまうなどのケースです。これらのケースではものづくり補助金に申請することができません。

また、万が一申請ができたとしてもこれらの条件に当てはまっている歯科医院では返金の対象になるため、事前に把握しておくことが大切です。

個人事業主の医療法人化は注意!

こちらも上述の内容と似ていますが、ものづくり補助金に関しては個人事業主として歯科医院を経営している場合でも対象となります。

しかし、個人事業主として採択され、その後に医療法人化してしまうとその時点で補助対象から除外されてしまいます。そして、補助金によって導入した設備の「残存薄価×補助率」にあたる金額を返金しなければなりません。

これらのように、特に医療法人は補助金において対象外となるケースが多いため、申請前には必ず確認することを心がけましょう。

まとめ

今回は歯科医院向けの活用できる補助金について紹介しました。歯科医院が活用できる補助金にはいくつか種類がありますが、その中でも人気なのが「ものづくり補助金」です。

ものづくり補助金は1,000万円ほどの設備投資にも活用することができ、原則として返済不要であるため、活用することで事業の幅を広げることができるでしょう。

ここ最近では特に歯科医院やクリニックの採択事例も増えていますので、設備の導入について検討している方はぜひご活用ください。

ただし、注意したいポイントもいくつかあり、医療法人などに当てはまっている場合には申請することはできないので注意しましょう。

補助金オフィスでは、ものづくり補助金における採択実績が豊富にあります。設備導入などで補助金を活用したいと思われている経営者様は、ぜひ一度お問い合わせください。

お問い合わせはこちらから:https://hojokin-office.essencimo.co.jp/contact/