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IT導入補助金ものづくり補助金事業再構築補助金
補助金の採択率はどのくらいなのだろう?とそんな疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。
そもそも補助金といっても規模が小さなものから大きなものまでさまざまです。
そこで今回は、特に注目されている「ものづくり補助金」「事業再構築補助金」「IT導入補助金」の3つの採択率について詳しく紹介します。
これから補助金を活用して新たな事業や設備投資を行いたい方は、ぜひ参考にしていただければ幸いです。
補助金は、規模が大きなものであれば1,000万円以上の資金調達ができるのも珍しくはなく、事業者にとっては活用したいと考えているケースが多いでしょう。
しかし、活用しようと思っても「申請して採択されるのか心配」と思われている方も少なからずいるのではないでしょうか。
実際に、採択がされて初めて補助金を受け取れる可能性が高まります。その段階まで進むのに難しいと感じる方も多いかと思いますが、しっかりとした知識を持っていれば必ずしも難しいものではありません。
代表的な補助金でも多いときでは50%以上の採択率となるなど、2分の1の確率で通過しているケースも多いのです。
そのため、難しいのではないかと諦めてしまうはもったいないので、活用したいと思っているならまずは申請について検討してみることをおすすめします。
ここからは代表的な補助金の採択率について紹介します。まず、特に注目を集めている「ものづくり補助金」の採択率について紹介するので参考にしてみてください。
ものづくり補助金は「ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金」が正式名称となっており、中小企業と独立行政法人中小企業基盤整備機構が制度化した補助金のことを言います。
補助額は一般型で最大1,250万円までとなっており、グローバル展開型では3,000万円です。このように規模が大きいことから、幅広い事業者が申請を行っています。
規模が大きく注目されている補助金の一つですが、具体的に採択率はどのような結果が出ているのでしょうか。
ここでは公式サイトを参考に、実際の採択率について紹介するので参考にしてみてください。
締切回(一般型) | 応募者数 | 採択者数 | 採択率 |
1次 | 2,287 | 1,429 | 62.4% |
2次 | 5,721 | 3,267 | 57.1% |
3次 | 6,923 | 2,637 | 38.0% |
4次 | 10,041 | 3,132 | 31.1% |
5次 | 5,139 | 2,291 | 44.5% |
6次 | 4,875 | 2,326 | 47.7% |
7次 | 5,414 | 2,729 | 50.4% |
8次 | 4,584 | 2,753 | 60.0% |
9次 | 3,552 | 2,223 | 62.4% |
10次 | 4,224 | 2,584 | 61.1% |
上記は、一般型の採択率です。表を見ても分かる通り、比較的採択率が高いことがわかります。一番高いときでは60%を超える部分もあるなど、思っているよりも難易度は高くないと感じる方が多いのではないでしょうか。
しかし、応募者数の中でも半分程度の事業者は不採択といった結果になっているため、採択されるためのポイントをしっかりと抑えて申請することが大切だと言えます。
また、上記の表は一般型のみの採択率となっており、グローバル展開型については下記の表で詳しく紹介します。グローバル展開型は一般型と比べると採択率も大きく変わるので参考にしていただければ幸いです。
締切回 | 応募者数 | 採択者数 | 採択率 |
4次 | 271 | 46 | 16.9% |
5次 | 160 | 46 | 28.7% |
6次 | 105 | 36 | 34.2% |
7次 | 93 | 39 | 41.9% |
8次 | 69 | 27 | 39.1% |
9次 | 61 | 24 | 39.3% |
10次 | 70 | 28 | 40% |
一般型とクローバル展開型を比較すると、採択率も大きく変わっています。応募者数に関しても一般型と比べると大きく低い数値となっていますが、それでも採択率は低めとなっているため、一般型と比べると少々難易度は高いように感じます。
事業再構築補助金に関しても、ものづくり補助金と同じくらい注目されている補助金の一つです。ここでは事業再構築補助金の概要から採択率まで説明するので参考にしてみてください。
事業再構築補助金は、ポストコロナ・ウィズコロナの時代の経済社会の変化に対応するため、中小企業等の思い切った事業再構築を支援する目的として創設されました。
規模は大きく、通常枠では従業員数に応じて最大4,000・6,000・8,000万円といった補助額に設定されています。
申請するための要件はいくつか設定されていますが、その中でもコロナの影響で厳しい状況にある中小企業、中堅企業、個人事業主、企業組合等が対象になります。
事業再構築補助金は、数ある補助金の中でも大きな金額を支援してくれる制度です。そのため、なかなか採択はされないのではないかと思われている方も多いでしょう。
そもそも事業再構築補助金は条件が設定されているのでそこに当てはまる中小企業等でなければなりませんが、当てはまっている事業者にとってはそれほど難易度が高いものではありません。
実際に過去の採択率について下記の表で紹介しているので参考にしてみてください。
締切回 | 応募者数 | 採択者数 | 採択率 |
第1回 | 4,326 | 2,866 | 66.2% |
第2回 | 18,333 | 9,336 | 50.9% |
第3回 | 18,519 | 9,021 | 48.7% |
第4回 | 19,673 | 8,810 | 44.7% |
上記がこれまでの採択率になります。表を見ても分かる通り、採択率は比較的高めの結果が表れています。しかし、気になる点としては、応募者数が年々増えているのに対し、採択率は下がっていることです。
ただし、審査基準はあらかじめ公表されているため、審査が厳しくなっているわけではありません。不採択とならないためには、最低限要件に当てはまっていることを確認し、公募要領などもしっかりと確認しておきましょう。
IT導入補助金は、中小企業・小規模事業者等に活用されているITツールを導入する経費を一部補助する制度です。こちらも注目されている補助金の一つとなっており、多くの応募者が存在しています。
ここでは具体的にIT導入補助金の概要から採択率について紹介するので参考にしてみてください。
IT導入補助金には通常枠A・Bとデジタル化基盤導入枠があります。通常枠A・Bは、中小企業や小規模事業者が自社の課題やニーズに合ったITツールを導入する際に活用できる補助金であり、その経費の一部を補助してもらえます。
デジタル化基盤導入枠については、中小企業・小規模事業者が導入する会計ソフトや受発注ソフト、決済ソフト、ECソフトの経費の一部を補助してもらえる制度です。
ITツールは今後のビジネスに必要不可欠と言われていますが、ITツールの導入にはそれなりに費用も必要になります。これらの負担を少しでも抑えられるように登場したのがIT導入補助金です。
補助金をうまく活用することができれば、企業や事業者にとっても大きな負担軽減につながるため、幅広い業種の事業者が活用しています。
そんな活用しないともったいないとも言われているIT導入補助金ですが、具体的な採択率はどのような結果となっているのでしょうか。
ここでは過去のデータをもとに採択率について紹介しますので参考にしてみてください。
まずは通常枠A・Bの採択率について下記の表で詳しく紹介します。
締切回(A類型) | 応募者数 | 採択者数 | 採択率 |
第1次 | 2,907 | 1,615 | 55.5% |
第2次 | 3,344 | 1,843 | 55.1% |
第3次 | 2,877 | 1,415 | 49.1% |
締切回(B類型) | 応募者数 | 採択者数 | 採択率 |
第1次 | 80 | 33 | 41.2% |
第2次 | 103 | 44 | 42.7% |
第3次 | 104 | 43 | 41.3% |
通常枠については、全体的に見ても採択率が約50%程度となっています。IT導入補助金の中では比較的難易度が高い部分となっていますが、それでも50%程度は採択されていることを見れば、しっかりと要件を満たしており、必要書類などに不備がなければ審査には通過しやすくなるでしょう。
次に、デジタル化基盤導入枠の採択率について下記で紹介します。
締切回(デジタル化基盤導入枠) | 応募者数 | 採択者数 | 採択率 |
第1次 | 650 | 566 | 87% |
第2次 | 1,662 | 1,467 | 88.2% |
第3次 | 1,823 | 1,562 | 85.6% |
第4次 | 2,131 | 1,855 | 87% |
第5次 | 1,712 | 1,422 | 83% |
第6次 | 1,944 | 1,601 | 82.3% |
第7次 | 2,149 | 1,759 | 81.8% |
デジタル化基盤導入枠については、申請した約80%の事業者が採択されていることがわかります。通常枠に比べても採択率は高くなっているため、会計ソフトや受発注ソフト、決済ソフトの導入を検討されている事業者はIT導入補助金のデジタル化基盤導入枠の申請を検討しましょう。
補助金で採択されるためには、いくつかポイントを抑えて高い評価をもらえるように工夫しなければなりません。実際に注目すべきポイントはいくつかありますが、その中でも最も採択への近道となる2つのポイントについてここでは紹介します。
注目されているものづくり補助金、事業再構築補助金などの採択率を見ても分かる通り、100%の事業者が採択されるかというとそうではありません。
やはり不採択となってしまう事業者も多数存在していますが、少しでも採択率をアップさせるために欠かせないのが加点項目をしっかりと獲得していくことです。
実際に加点項目に応じた採択率に関して、ものづくり補助金では下記のように示されています。
引用:https://portal.monodukuri-hojo.jp/dataportal.html
上記のように、加点項目は多ければ多いほうが採択される確率がアップすることを示しています。
実際に加点項目が0個で申請した場合、採択率は30%程度という結果になっていますので、できれば加点項目については一つでも多く獲得したほうが安心です。
加点項目については各補助金を確認することで明記されていますので、確認しながら少しでも加点項目を増やしてから申請を検討しましょう。
補助金は、申請サポートを行っている専門家も存在することをご存知でしょうか。専門家は補助金で採択されるポイントを熟知しているため、採択されるためには最も近道の方法と言われています。
また、補助金申請で必要になる事業計画書の作成サポートも実施しているところもあるので、うまく活用することで手間暇かけなくとも採択される可能性があります。
特に補助金に対する知識が十分にないといった企業や、初めての申請で自信がないといった企業は申請サポートの活用についても検討してみてください。
今回は「ものづくり補助金」「事業再構築補助金」「IT導入補助金」の採択率について詳しく紹介しました。各補助金によって採択率は前後しますが、大まかに見てどの補助金も50%程度の採択率があるので、想像していたよりも難易度は低いと感じた方も多いのではないでしょうか。
しかし、採択されるためには抑えなければならないポイントが多々あったり、用意する書類がいくつもあったりと複雑です。
気軽補助金申請についての知識がない、自信がないといった方は申請サポートを活用する手もありますので、せっかく申請するなら採択されたいと思われている事業者様は活用についても検討してみてください。弊社でも補助金申請のトータルサポートを行っています。ぜひ気軽にお問い合わせください。
お問い合わせはこちらから:https://hojokin-office.essencimo.co.jp/contact/