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ものづくり補助金
ものづくり補助金のグローバル展開型は、現在行っているビジネスを海外でも展開したいと思われている事業者向けの補助金です。
グローバル展開向けの補助金はいくつか種類がありますが、その中でもものづくり補助金では設備投資などにも活用できるため、特におすすめの補助金となっています。
今回は、そんなグローバル展開型について詳しく知りたい方のために詳しく解説しますので、ぜひ参考にしていただければ幸いです。
ものづくり補助金のグローバル展開型は、主に国内の中小企業者の海外事業の拡大や強化のために創設された補助金です。
活用することによって国内の事業拠点を持ちながら海外へと事業を展開できるため、特におすすめの補助金と言えるでしょう。
また、ものづくり補助金には一般型も存在していますが、一般型に比べると「補助額が大きいこと」や「補助額の決定に従業員数の制限がない」などの特徴があります。
これらのことから、グローバル展開を検討している中小企業等が活用することで負担なく資金を調達できる方法となりますので、この機会にぜひ活用を検討してみてください。
ものづくり補助金公式ページ:https://portal.monodukuri-hojo.jp
ものづくり補助金のグローバル展開型で申請を検討している事業者は、下記3つの要件をすべて満たす必要があります。
グローバル展開型に申請するためには、まずものづくり補助金の基本要件をすべて満たしている必要があります。具体的には下記が要件となりますので参考にしてみてください。
上記3つの要件を最低限満たす必要があり、これらを満たさないと申請することができません。
一般型とは異なり、グローバル展開型で申請を行う場合は事業者が申請する類型の要件も満たす必要があります。
これについては後ほど詳しく紹介しますが、グローバル展開型には4つの類型が存在しており、それぞれ要件も異なります。
申請したいと思われている類型の要件を確認し、満たしていることを確認してから申請しましょう。
3つ目の要件になる「設備投資の財源を確保すること」については、事前に資金を調達できていることが申請の条件になります。
なぜ事前に設備投資にかかる資金を用意しなければならないのかについては、設備費用を支払うタイミングが補助金を受け取るよりも前だからです。
補助金は簡単に説明するとキャッシュバックされる形となりますので、採択されたら振り込まれるというわけではありません。
そのため、まずは資金をしっかりと確保できているかが申請には大切となってきますので、これらの条件も申請前に満たしておきましょう。
先程、申請要件の②で「申請する類型の要件を満たすこと」について紹介しました。ここではさらに詳しく紹介するために、4つの類型についてそれぞれ説明していきます。
具体的にものづくり補助金のグローバル展開型には、下記4つの類型が存在しています。
ここでは上記4つの類型について、特徴や要件について解説します。
国内事業と海外事業の双方を一体的に強化し、グローバルな製品やサービスの開発・提供体制を構築することで、国内拠点の生産性を高めることを目的とした事業です。
海外直接投資の要件となるのは大きく分けると下記の3つがあります。
国内で事業を行っている中小企業等で、製品等の販売先の1/2以上が海外の事業者向けといった場合に活用できる類型です。
要件は大きく分けると下記の2つがあります。
国内で事業を行っている中小企業等が対象となり、製品やサービスの販売先の1/2以上が訪日外国人の事業向けであるときに申請できる類型です。
満たすべき要件は大きく分けると2つあります。
国内で事業を行っている中小企業等が対象であり、その中でも外国法人等と共同研究を行い、その製品やサービスの権利が帰属する事業者向けの類型です。
要件については下記の項目があげられるので、参考にしてみてください。
グローバル展開型の補助額は最大で3,000万円です。補助率は通常1/2に設定されており、小規模企業者や小規模事業者に関しては2/3に設定されています。
補助額については、最低でも1,000万円からとなっており、大きな支援を受けられるのが特徴の一つとしてあげられます。
また、一般型と異なる部分としては、従業員数に制限が設けられていないことです。他の補助金では制限が設けられていることが多いため、この点は大きなメリットと言えるでしょう。
補助額や補助率について詳しい内容については下記の画像でも確認できるので、そちらも参考にしてみてください。
ここまではグローバル展開型の概要について紹介しました。海外事業を行っている方にとっては特におすすめの補助金となっていますが、採択率についてはどのようなデータが公表されているのでしょうか。
一般型と比べると難易度は高めといった意見も多いため、ここでは具体的な採択率について紹介します。
グローバル展開型については、第4次から始まり、現在は第10次までの採択結果が発表されています。採択率について第4次から第10次まで紹介するので参考にしてみてください。
締切回 | 応募者数 | 採択者数 | 採択率 |
4次 | 271 | 46 | 16.9% |
5次 | 160 | 46 | 28.7% |
6次 | 105 | 36 | 34.2% |
7次 | 93 | 39 | 41.9% |
8次 | 69 | 27 | 39.1% |
9次 | 61 | 24 | 39.3% |
10次 | 70 | 28 | 40% |
上記の採択率を見ても分かる通り、比較的難易度は高めであることがわかります。海外事業向けとあってそもそも応募者数が一般型と比べると大きく低くなりますが、それでも採択される確率は多いときで40%程度となっています。
一般型は60%程度の採択結果が公表されていますので、やはりそれらと比べると簡単には採択されないことがわかります。
グローバル展開型の採択率は一般型と比べると低めであり、難易度が高めであることがわかりました。それではなかなか採択されないのではないかと心配に思われている方も多いでしょう。
採択されるためのポイントとしてはいくつか重視すべきことがありますが、その中でも大切になるのが「加点数」と言えるでしょう。
ものづくり補助金の公式サイトでは加点数に応じた採択率について発表されていますが、0個よりも1個、1個よりも2個の加点がある事業者のほうが採択率はアップします。
実際に2個以上の加点項目がある場合に関しては、採択率が60%を超えることが公式サイトでは発表されているので、これから申請を検討されている事業者は加点項目がしっかりと含まれているか確認してから申請することをおすすめします。
加点の個数は0個となってしまうと採択率も大きく下がり、20%〜30%台となりますので、まずは加点項目を増やすことを目指しましょう。
最後にグローバル展開型への申請を検討している方のために、簡単な申請方法についてご紹介します。大きく分けると申請の流れは3つに分けられていますので、ぜひ参考にしてみてください。
どのような補助金に申請する際も同じですが、公募要領の確認はとても大切です。ここには申請する事業者が守らなければならないルールや申請に必要となる書類が詳しく記載されています。
公募要領を確認せずに申請してしまうと、不備などが多く不受理となる可能性も高くなるので、まずは事前に確認しておくようにしましょう。
公募要領の確認が完了したら、事業者が必要となる書類をすべて準備します。具体的には事業計画書や確定申告書類など幅広い数の書類が必要となりますので、提出し忘れることがないように確認しておくことが大切です。
ものづくり補助金に関しては、一般型もグローバル展開型も申請方法は変わらず電子申請システムから行います。書類を郵送して提出しても認められませんので注意してください。
また、電子申請にはGビズIDといった専用のアカウントが必要になりますので、まだ発行されていない事業者は事前に発行しておきましょう。なお、アカウントの発行には最低でも2〜3週間程度はかかります。
申請には期限がありますので、期限に間に合わなかったとならないよう時間に余裕を持った準備を行いましょう。
今回はものづくり補助金のグローバル展開型について紹介しました。現在実施しているビジネスを海外でも展開したいと考えている事業者や、インバウンド向けのサービス等を始めてみたいと思われている事業者には最適です。
しかし、採択率は比較的低めの結果となっており、少々難易度は高めです。今回の記事では採択されるためのポイントについても解説したので、それらを参考にしてしっかりと準備が整った時点で申請について検討してみてください。
ものづくり補助金には他にも様々な枠があります。こちらの記事からぜひ確認して見てください。