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ものづくり補助金
【目次】
ものづくり補助金は、2023年度も引き続き公募受付を開始しており、現在は16次公募の募集が終わったところで、第17次公募は2月の中旬ごろの締め切りが予想されます。
これから申請を検討している事業者様も多いかと思いますが、活用する際にはものづくり補助金への理解や、注意点、採択されるためのポイントについて把握しておかなければなりません。
今回は、ものづくり補助金の活用を検討されている事業者様向けに、概要から申請の際のポイントについてまとめていますので、ぜひ参考にしていただければ幸いです。
弊社では補助金の申請サポートを行っています。初回相談は無料ですので、是非お気軽にお問い合わせください。
2023年から申請できるものづくり補助金は、中小企業、小規模事業者等が今後複数年にわたり相次いで直面する制度変更(働き方改革・被用者保険の適用拡大・賃上げ・インボイス制度の導入)等に対応するために必要な設備投資等の支援が目的となっている補助金です。
対象者は中小企業等(個人事業主も対象)となっており、業種に関してもそれほど大きな縛りはありません。幅広い事業者が活用できる補助金の一つとなっているため、特に制度変更への対応のために設備投資を検討されている事業者は、ものづくり補助金の活用について検討してみてください。
ものづくり補助金には5つの申請枠があり、それぞれで補助率と補助額が異なります。ここでは各申請枠に分けて、表でわかりやすく紹介しているので、補助率と補助額が気になる方は参考にしてみてください。
通常枠は、革新的な製品・サービス開発または生産プロセス・サービスの提供方法の改善に必要な設備やシステム投資等を支援するための申請枠です。補助率と補助額については下記の表で紹介しているので、通常枠への申請を検討されている事業者様は参考にしてみてください。
補助率 | 1/2〜2/3 |
補助額 | 従業員数5人以下:100万円〜750万円 6人〜20人:100万円〜1,000万円 21人以上:100万円〜1,250万円 |
回復型賃上げ・雇用拡大枠は、業況が厳しいながらでも賃上げや雇用拡大に取り組む事業者が、新たな製品やサービス等の改善に必要な設備投資を行う場合に補助金を通して支援してくれる申請枠です。回復型賃上げ・雇用拡大枠への申請を検討されている事業者様は、下記の補助率と補助額を参考にしてください。
補助率 | 2/3 |
補助額 | 従業員数5人以下:100万円〜750万円 6人〜20人:100万円〜1,000万円 21人以上:100万円〜1,250万円 |
デジタル枠は、DX(デジタルトランスフォーメーション)に資する新たなサービスや製品の開発または、デジタル技術を活用した生産プロセスやサービスの提供方法の改善による生産性向上に必要な設備投資を支援するための申請枠です。デジタル枠への申請をご希望の事業者様は、下記の補助率と補助額を参考にしてください。
補助率 | 2/3 |
補助額 | 従業員数5人以下:100万円〜750万円 6人〜20人:100万円〜1,000万円 21人以上:100万円〜1,250万円 |
ものづくり補助金のデジタル枠についてはこちらの記事で詳しく紹介していますので、ぜひご覧ください。
グリーン枠は、温室効果ガスの排出削減に必要な革新的な製品やサービスの開発または、炭素生産性向上を伴う生産プロセス、サービス提供方法の改善に必要な設備投資を支援するための申請枠です。グリーン枠にはエントリー類型、スタンダード類型、アドバンス類型の3種類があり、従来よりも事業者様が申請しやすくなっているのが特徴です。補助率と補助額は、その3種類で異なるため、詳しくは下記を参考にしてください。
<エントリー類型>
補助率 | 2/3 |
補助額 | 従業員数5人以下:100万円〜750万円 6人〜20人:100万円〜1,000万円 21人以上:100万円〜1,250万円 |
<スタンダード類型>
補助率 | 2/3 |
補助額 | 従業員数5人以下:750万円〜1,000万円 6人〜20人:1,000万円〜1,500万円 21人以上:1,250万円〜2,000万円 |
<アドバンス類型>
補助率 | 2/3 |
補助額 | 従業員数5人以下:1,000万円〜2,000万円 6人〜20人:1,500万円〜3,000万円 21人以上:2,000万円〜4,000万円 |
グローバル市場開拓枠は、海外事業の拡大や強化等を目的とした製品開発等に必要な設備やシステム投資を支援するための申請枠です。補助率と補助額は、下記の通りとなっているので参考にしてみてください。
補助率 | 1/2〜2/3 |
補助額 | 100万円〜3,000万円 |
上記で紹介した申請枠で受け取れる補助額についてですが、大幅賃上げをした場合に限り補助額が引き上げられます。大幅賃上げに関する基本要件や追加要件については、公募要領に詳しく記載されているのでそちらをご確認ください。
大幅な賃上げに取り組み、要件を満たしている事業者に関しては、下記のとおり従業員数に応じて補助額が引き上げられます。
補助額 | 5人以下:各申請枠の上限から最大100万円引き上げ 6人~20人:各申請枠の上限から最大250万円引き上げ 21人以上 :各申請枠の上限から最大1,000万円引き上げ |
ものづくり補助金は、現在16次公募受付が終了しました。17次公募については現在情報更新はありませんが、引き続き募集は行われる見込みです。次回に関しては詳細な情報がまだ出ていないため、申請を検討されている事業者様は早めの申請が必要です。
第16回公募のスケジュールは以下の通りとなっていますので参考にしてみてください。採択結果の発表は1月中旬が予定されています。
公募開始日 | 令和5年7月28日(水)17時 |
申請開始日 | 令和5年8月18日(金)17時 |
申請締切日 | 令和5年11月7日(金)17時 |
ものづくり補助金の申請方法は、現在電子申請のみとなっています。郵送での受付はしておらず、全てネット上で行う必要があるため、慣れていない方は逆に時間がかかることもあるかもしれません。
また、電子申請にならではの注意点等もあるため、ここでは特に注意しておきたいポイントについて紹介します。
ものづくり補助金の申請前には、必ずGビズIDプライムアカウントを事前に取得しておきましょう。GビズIDプライムアカウントは、ものづくり補助金の申請で必ず必要になるものです。
もしアカウントの取得をしていない場合、書類を全て準備したとしても申請ができないので注意が必要です。
また、GビズIDプライムアカウントの取得には数週間程度かかることもあります。即時発行されるものではないため、スケジュールに余裕を持った準備をおすすめします。
GビズIDプライムアカウントは公式サイトから取得可能ですが、具体的な手続きの流れについては下記でも紹介しているので、参考にしながら進めてみてください。
上記のように、GビズIDプライムアカウントの発行にはある程度の時間がかかり、審査も実施されます。問題がなければ1週間程度ですが、不備があればお戻しなどもあるため、ものづくり補助金申請より前に取得しておきましょう。
ものづくり補助金は、幅広い業種が対象となった規模の大きな補助金です。人気も高いため、幅広い企業が申請を行っています。そして、そのすべての企業が採択されるわけではなく、その中から選ばれた企業のみが採択されます。
せっかく申請に時間をかけてもその時間が無駄になってしまうこともあるため、申請を検討している事業者様は、専門家からの支援を受けることをおすすめします。
専門家であれば補助金のことを熟知しており、採択されるためのポイントなどもわかっています。採択される確率を少しでもアップさせたい場合は、申請前に専門家への依頼もおすすめです。
ものづくり補助金に限らずですが、採択された後も交付申請手続きや中間監査、実績報告、事業化状況報告などさまざまな手続きが必要です。
採択されたらすぐに受け取れるのが補助金ではないため、受け取るまでにはそれなりに手間がかかることを把握しておきましょう。
そして、振り込まれるまでに時間がかかることで注意しなければならないのが、資金繰りです。すぐに振り込まれると思っていると資金繰りが悪くなる可能性が高いため、しっかりと計画性を持って補助金を活用することをおすすめします。
ものづくり補助金で採択されるためにはいくつかのポイントがあります。その中でも重要なポイントを2つ紹介するので参考にしてみてください。
ものづくり補助金で採択されるためには、審査員からの高い評価をもらわなければなりません。そのためにやるべきことはいくつかありますが、その中でも大切なのができる限り加点項目を増やすことです。
ものづくり補助金には下記の加点項目が存在します。
・成長性加点
・政策加点
・災害等加点
・賃上げ加点
上記が加点項目となります。すべて満たすことは難しいかと思いますが、0よりも1つ、1つよりも2つと増えれば増えるほど採択率はアップします。加点項目は採択されるために重要なポイントとなるため、できれば1つでも多く獲得しておきましょう。
ものづくり補助金に限らずですが、補助金の申請で最も苦労するのが書類の作成です。特に知識がない方にとっては何から手をつけたらいいのかわからないことも多いでしょう。
そして、書類は不備があると不採択となるケースも多いため、神経を使う部分になります。
書類作成等に自信がない場合は、専門家に依頼することで対応してもらえます。特にものづくり補助金の実績が高い専門家であれば、採択率も高くなる可能性もあるため、できれば専門家へ依頼した方が安心です。
ものづくり補助金は、幅広い業種の事業者が採択されています。下記では簡単に採択事例をいくつか紹介しているので、どのような取り組みが採択されているのか気になっている方は参考にしてみてください。
・農産物のランク選別装置における画像処理装置の試作開発
・高機能性発酵タマネギ味噌の開発
・保冷材とペルチェ冷却装置を用いた食品輸送用ハイブリッド保冷容器の開発
・豆腐を食べるシーンを広げる味付き豆腐の開発と事業化
・高齢者の脆い乾燥肌ケア用製品を植物バターを原料に新製法で開発
・県内初ゴルフシミュレーション導入による屋内練習場の新サービス提供
上記のようにいくつかの事例を紹介しましたが、基本的には革新的サービスの開発を行っている企業が採択されています。そのため、申請の際には革新的なサービスであることや、その魅力をしっかりと伝えることが大切と言えるでしょう。
採択後の流れなどはこちらの記事に詳しくまとめてありますので、是非ご覧ください。
今回は注目のものづくり補助金の概要から申請の際のポイントなどを紹介しました。
ものづくり補助金は製造業などを中心に人気がありますが、それ以外の業種でも幅広く活用できます。補助額の規模も大きな補助金となっているため、要件に当てはまる企業は活用について検討することをおすすめします。
また、ものづくり補助金の申請に手間をかけたくない事業者様や、採択されるための手段を選びたいと思われている事業者様は、専門家への依頼をおすすめします。
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